これまで「大雨になると森林の洪水緩和効果は無視できるのでダムが必要」と主張されることがありました。けれども、「ダムを増やしても、森林が健全でも、水害は防げない」、これが正直な実感ではないでしょうか。大雨の時の森林の保水力については理解が共有されていません(最新の書物「ダムと緑のダム 狂暴化する水災害に挑む流域マネジメント」に対する書評をココに載せました)。森林整備だけでも、ダムだけでも、水害を防げるはずはありません。減災のためには、堤防の弱点や避難の問題点を改善することを優先し、そのうえで、森林やダムの機能を含む必要な科学的知見を国と住民とが共有して時間をかけて話し合い、その結果に基づいて将来計画をたててゆく、そうした2段階の対策が必要だと思います。詳しい説明を見る