毎日新聞2020年12月18日朝刊 みんなの広場掲載(加筆修正しています)

 毎日新聞12月12日朝刊は、「国会権威低下 野党危機感」との見出しで「安倍前首相の虚偽答弁に関する国会招致に与党が難色を示す」と報じている。傍観者としてみればそのとおりかもしれない。だが、「桜を見る会」前夜祭に安倍氏側が経費を補填したのに、33回もうその答弁を繰り返した事態は、与野党攻防の政局をはるかに超えた民主主義の破壊である。
 サッカーリーグで、Aチームの選手がBチームの選手に悪質な反則をしたのに見逃されてAチームが勝ったとしよう。新聞は「リーグの権威低下、Bチームに危機感」と書くのだろうか。確かにリーグの権威は低下したかもしれないが、Aチームののフェア精神の欠如を新聞は指摘するだろう。だが、国会審議はスポーツよりも生活に影響するのに、安倍・菅両首相は、質問に対して虚偽を述べ、論議をすり替え、答えを差し控え、さらには、日本学術会議の任命拒否などの違法行為を行い、日々反則を繰り返して審議日程の終了へ逃げ込もうとした。この与党の反則による審議時間の浪費に対して、時間制限のルールを守った野党はどのような対抗措置が取れるのだろうか。
 新聞は、反則の笛を吹いて国会を正常に戻す本来の役割を果たしてほしい。

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